カートの初心者入門

カートを始めるに必要な物

coutureeventsbylottie

ステアリング、アクセル、ブレーキが基本のモータースポーツで

クルマを速く走らせ、人と競い合う楽しさを知るには

カートが最適です。

 

カートは若者からお年寄りまで

男女問わず誰でもできるモータースポーツの代表格で

4歳くらいから70歳くらいの方まで

たくさんのカート人口がいらっしゃいます。

 

カート自体は非常にシンプルで

鋼管を溶接して曲げたシャーシにエンジンやタイヤ

シートなど走行に必要な最小限のパーツで構成されています。

シンプルな構造で運転がしやすく

週末には各地のカート場でレースや走行会が開催されています。

 

F1ドライバーもここからスタートした

F1の舞台に立った有名ドライバーも多く

海外ではアイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハ、ルイス・ハミルトン、

国内では中嶋一貴、佐藤琢磨、小林可夢偉など、カート出身者が多い。

カートにはあらゆるモータースポーツの原点があり

ドライビングテクニックからボディセッティング

レース中の作戦や マネジメントといった基本は

若い世代でも学ぶことができるのです。

 

軽い車体、低い車高、スピード感

そしてABSやパワステを使わない直操作など

本当に車体を相手にしているような感覚です。

 

現在では、ミドルフォーミュラへの昇格も明確に定められており

カートで優秀な成績を収めれば

企業(スポンサー)の支援を受けて上位カテゴリーへ

実力次第ではさらに上位のカテゴリーへ

昇格することも可能なのだそうです。

 

カートの種類

カートをする人すべてがF1を目指すわけではなく

ストレス解消のためにモータースポーツを楽しみたい人もいれば

自分のスキルを向上させたい人もいます。

カートは、まさに誰もが楽しめる

最も身近なモータースポーツと言われています。

 

もちろんレースもあるので、カテゴリーごとにカートが分かれています。

自分のカートをお持ちでない方のためのレンタルカートや

マニュアルミッションのフルサイズスーパーカートもあります。

 

カートのレンタル

レンタルカートは多くのカート場でレンタルできる

パワーが抑制された車両です。

多くはスクーターや芝刈り機のエンジンを使用し

車体も耐久性と燃費を考慮した頑丈な作りとなっています。

シャシーには、万一の衝突時に衝撃を和らげ

ライダーが怪我をしないようにするためのガードが装備されています。

 

エンジンは空冷4ストロークで、速度は60km/h前後だが

100km/h以上なので、タイヤが冷えているとすぐにスピンします。

全体的に重量があるので安定感はありますが

最初から全開で走るのはおすすめしません。

 

レンタルカートでも速い人は本当に速いし

レンタカーの大会ではレーシングカートドライバーと同等か

それ以上の腕前の人もいる楽しいカテゴリーです。

 

レンタル料は、1周あたりや1時間あたりなど

設定されていることが多いです。

ヘルメットやグローブなど最低限必要なものはレンタルできるので

(長袖・長ズボンは各自用意)

カートを所有していない方でもカートの楽しさを味わうことができます。

 

 

スポーツカート

近年では、レーシングカートのシャシーに

レンタルカートのエンジンを搭載したタイプも開発されている。

見た目はレーシングカートと区別がつかないが

スピード重視のレーシングカート用フレームを採用したため

ガードが省かれ、軽量化されている。

 

さらに、時速80km程度までスピードアップし

レンタルカートに飽き足らない方のためのステップアップを実現。

レーシングカートよりも維持費が安く

レンタルカートよりも速いため、人気が高まっています。

一部のカート場、サーキットでイベントが開催され

5〜10人程度のチームで耐久レースに参加する人も多い。

 

 

レーシングカート

レーシングカートはカートの基本的なタイプで

通常はスプリントカートです。

エンジンの始動方法は、少し変わっていて、押しがけという方法です。

最近では、自動車やバイクと同じように

電動スターターを搭載したモデルも販売されています。

なので、押すのが苦手な方(慣れるまでは結構面倒です)は

セル付きモデルの購入を検討された方が良いと思います。

何時間も使っていると、空回りしたり

止まったりすることが多く押しがけは体力的にきついです。

 

レースにはエンジンやタイヤのレギュレーションがあり

極端なチューニングは必ずしも許されるものではありません。

(規格を確認しておく必要があります)

速度は100〜150km/hですが、マシンのコントロールや

タイヤの操り方をきちんと覚えれば

それほど苦労することなくレースを楽しむことができるのです。

 

 

ミッションカート

レーシングカートまでは1速固定ですが

ここからはシフトチェンジがあります。

カートはバイク用の6速ギアモーターを搭載しており

空冷では冷却が不十分なため、水冷式になっています。

レーシングカートまでは、ブレーキは後輪にしか付いていませんでしたが

ミッションカート以降のカテゴリーでは

前輪にもブレーキが付くようになっています。

 

エンジンは2ストロークと4ストロークがあり

最高速度は220km/h出ます。

変速は右手で行いますが、クラッチは発進時のみ使用するため

基本的にはクラッチレスシフトとなります。

自動車のようなシンクロ機構がないため

シフトアップするときはアクセルを引き

シフトダウンするときはアクセルを動かすといった

テクニックが必要です。

 

 

スーパーカート

スーパーカートは、ミッションカートの上位クラスです。

カウルキットなどでフォーミュラカーをイメージさせ

ドライビングポジションを少しリクライニングさせることで

空気抵抗を減らしています。

スーパーカートは通常のカートコースでは走れません。

 

富士スピードウェイやツインリンクもてぎなど

GTやフォーミュラカーが走る四輪の主要サーキットでレースができるのです。

しかし、車体は自動車より軽くて小さいので

過度なスピードで走らない限り事故は起こりにくいです。

エンジンなどはミッションカートと同じですが

他のカートと同様にサスペンションがないので

プロテクターや筋肉をつけないと

体が痛くなります。

 

 

カートの値段

 

カートに熱中するとレンタルで満足できなく

購入を考えるようになるかもしれません。

自分のカートを持つことは

細かいセッティングを自分で決められるというメリットがあります。

では、カートを買うのにいくら必要なのかを見てみましょう。

 

新車カート価格

新品のカートは、コンプリート車か

部品を購入して組み立てるかによって

価格も変わってきますのでショップに相談しましょう。

価格は30万円から100万円以上するものもあります。

 

中古カート価格

 

自分で修理する楽しさを味わいたいなら

中古のカートを買ったり、オークションでパーツを集めたりして

みんなでサーキットに持ち込んで楽しむのもいいでしょう。

値段も20万ぐらいからありますよ。

中古の方が値段も手ごろですね。

 

カートに必要なもの

 

次に、カートを走らせるために必要な装備を見てみましょう。

ヘルメット

ヘルメット
車と違って、カートは屋根がないのでの頭は出ています。

横転突の危険は少ないが

タイヤが他の車両と接触すると車体がコース外に飛び出し

コース外に出ると勢いで転倒する危険性がどうしてもあるので

ヘルメットは必ず着用する必要があります。

 

スーツ

レンタルカートを運転するときは長袖・長ズボンでOKですが

スーツはカートスーツがベストです。

カート用スーツにはCIKというFIAのような組織があり

CIAでは「耐摩耗性」「耐引裂性」「耐貫通性」などのテストを重視し

体を傷つけないように配慮しています。

やはり、体が囲まれていない生身の状態なので

ケガをしないように予防策を講じたほうが良いですね。

 

グローブ

もちろん、運転にもライディングにも使えるカート用グローブもあります。

ただし、FIA規格に準拠していないグローブもあるので

両方使う場合は注意が必要です。軍手やゴム手袋は避けた方が無難です。

 

カート用シューズ

レーシングカート、練習走行、サーキットでの装着を推奨しているが

FIA公認のレースでは使用できないものが多い。

足首を保護し、ソールを薄くすることでペダリングをしやすくしています。

前述したように、車と違って屋根がないので

怪我をしないように最低限の服装は必要です。

 

 

 

まとめ

長時間運転すると、最初は首や背中

腕などの筋肉が痛くなりますが

慣れてくると、体の力の抜き方、アクセルの踏み方

ブレーキの踏み方、運転の仕方、グリップの感じ方など

さまざまなスキルが身に付きます。

 

カートコース走行の経験がない方

運転技術が未熟な方でも

カートは新たな経験を積むことができます。

カートをレンタルして、怪我をしない程度に限界まで走れば

カートの虜になること間違いなしです。